徒然なるまま日記 『銚子電鉄』編 [日記]
う~ん、良い話だ。
ネットの良い面が出た久しぶりに良い例だ。
この事自体は各ニュースソースでも早い段階から取り上げられていたし、悪名の誉れ高い2chでもマルチポストされていた。
で、一番感心したのは「『日本人の良心』と言うものがまだ健在である」事がハッキリした事。
他人様には興味がない…と言われて久しい今の日本でも、こういった形の「相互扶助」がきちんと生き残っていた事の再発見である。
まず第一に「沿線以外の人たち(実際の利用客以外)も協力した」と言う事実。
これは結構「驚きに値する事実」だと思う。
今までの「助けてください」系のケースでは、無関係な人間はあくまで無関係を装ってきた(WBのように「オシャレだから」とか、本筋を見誤って募金した人間は居たが)ものだし、単なる『募金』と言うモノでは、悪どい『死ぬ死ぬ詐欺』と銘うたれた募金活動もあった。
困った人たちがお金を集めるに際し「原価:売価=1:10」位の事を平気でやってきた。募金に好意的な人たちでも、そのカラクリが知れるに従ってやる気が失せて居たのが昨今の募金事情である。
良い紙で多色刷りの高そうなポスター作ったり、のぼりを作ったり、はたまた、たかだかシリコンの腕輪で金取っといて「募金活動では無い」と言い放ったり…
そんな金があるなら、募金の金に回せ!
と言いたいものばっかりだった。
そんな中、銚子電鉄が送ったメッセージは、恐らく当人達は危機感があったのだろうが、「濡れ煎餅買ってください」と言う、文句だけ聞けばホノボノ感が漂ったものだった。
個人的な意見を言えば、私は濡れ煎餅が好きだ。あの「しなっ」とした感じが堪らない(苦笑)もともと餅が大好きだからなのかも知れないけれど…
「緊急告知」と言いながら、代価が「濡れ煎餅」というギャップも、地方性を感じ「なんか、それで良いなら買ってあげようかなぁ…」と思わせるモノであった事は確かだと思う。
それに「煎餅」と言う菓子は老若男女問わず食せる昔ながらの「ちゃぶ台おやつの必須アイテム」のひとつ(冬場なら「みかん」とかもコタツの上に常設展示してあるイメージ)で、敷居は相当に低い。
更に拍車をかけたのが「前社長の問題」を前面に押し出すのではなく「ひっ迫した現状を打開するほうが先」と言わんばかりの「濡れ煎買って下さい」である。
元凶を糾弾するのではなく、現状を打破する事を先に置いた事に、何か職員さん達の「正直さ」みたいな物を感じて、思わず何とかしてあげたくなってしまう。
それに共感した人たちが、一斉に「濡れ煎餅」を購入する姿、作れど作れど在庫がすぐに捌けてしまい、でも、それがライフラインで、濡れ煎を購入してもらう事で「廃線にならないよう助けてください」とお願いした以上は「濡れ煎餅(今は他のものもやっているらしいが)」で助けてもらうんだ!…と言う正直さ故に、せっせと煎餅を作る懸命さ…こういった正直の連鎖は見ていても気持ちが良い。
古き良き「村社会」が全国区になっているのは実に微笑ましいとしか言い様がない気がします。
あと忘れていけないのが、ネットの中の人間も「裏の無い正直さ、誠意」にはきちんと「誠意」をもって返してくれると言う事。
ネットで叩かれる諸問題は、必ずと言って良い程「きな臭い裏」が見え隠れした瞬間から誹謗中傷にあう(銚子電鉄だって「会社の前のトップが悪い事したんでしょ?自業自得」と言われかねないし、実際に初めはそういった誹謗があった事も否定は出来ない)。
「ネット=悪」と言う、マスコミがでっち上げた情報操作も、この件で少しは緩和してくれると良いかなぁ…と思ったりする。
で、激しく「濡れ煎餅」が売れてくれたおかげで、3200万円と言うお金が集まったそうな。で、必要最低限だった車両一両分の検査費用は捻出できたそうな。
が、しかし追い討ちをかけるように「国土交通省」から業務(事業)改善命令のお達しが…
聞けば敷設されている線路の枕木が朽ちていたり、踏み切りがさび付いていたりと、確かに安全運行上問題はありそうだ。
でも大丈夫だと思う。今のところ彼らは裏切りをしていない。「金くれ」とだけ言っている訳でもないし、副業とは言え商売で集まったお金を足りない部分に補填している。
つまりは明朗会計な訳で、「存続させたい」と言う人が居る限りこのシステムは持続するだろう。(まだ食べていないが、煎餅が美味しければ「煎餅を買うだけ」と「煎餅を買う+人助け」なら後者を選ぶだろう…心情的には)
これが単なるブームで終わって欲しくない。
また、「新たなビジネスモデル」とか言って、どっかで取り上げて欲しくも無い。
余談だが「枕木orレールのオーナーシステム」とか言うのをやるみたいだが、そんな事をやると怪しくなって、煎餅買ってくれてた人が「買い控え」する事になるといけないので、止めた方が良いと思いますよ>銚子電鉄さん
と言う訳で、どっかの国のように「大きな見返りが期待できそうなら(もしくは、高感度が高くなりそうなら)、多額の寄付をする」ような偽善寄付ではなく、別商い(副業)の中から本業の不足分を捻出する…と言う「自力本願(+良かったら買って下さい)」が非常に気持ちが良く、それを受け止めて協力してあげる近隣住民のみならず、全国区で「よき日本人」が居た事にホッとしたりする訳です。
まだ光が見えなくても、正直に頑張ればちゃんと光が差してくる…頑張れ銚子電鉄!
と言ったところで、お開きにさせて頂きます
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今話題の、漢気と哀愁あふるる銚子電鉄。「ぬれ煎餅」の醤油の香り漂う、潮風とロマンのふるさと、銚子のローカル鉄道です。電鉄紹介と順次更新中の続報の付属リンク集だったりいたします。銚電に関して長文記事を書いたブログをコンプ中であります。







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